
「音声配信でビジネスができるって本当?」
「実際に収益が出てる人の話を聞いてみたい」
「ビジネス向きのアプリを教えてほしい」
市場が拡大していく音声配信を、うまくビジネスに活用できたら…と悩んでいませんか?
この記事では、マーケターの僕が
- 音声配信がビジネス向きの理由
- ビジネスに活かす方法
- オススメのアプリ
について解説します。
音声配信をビジネスに活かそうと悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
目次
音声配信ビジネスはこれから波が来る!
音声配信によるビジネスは、これから波がくると予測しています。
インフルエンサーや GAFA(※)など著名人・大手企業がこぞって参入しているのが証拠です。
とくに音声による広告市場は以前より注目されてきました。
- アメリカでの音声広告の伸び方
- 日本での伸び方
- 音声が広告に適する理由
について、順に説明していきます。
※ GAFA ・・・アメリカのIT関連企業である Google・Apple・Facebook・Amazon 4社の総称
アメリカで盛り上がりをみせる音声広告市場
アメリカにおける音声広告市場は、ここ数年で急速に成長しています。
otonal が公表したアメリカ IBA 社による「音声広告数入の推移」のグラフをご覧ください。
https://otonal.co.jp/blog/3392
2016 年の 1197 億円から、2020 年には 3357 億円と3倍近くにまで成長しています。
上昇率は少し落ち着いているにしろ、今後も伸びていくと予測されます。
アメリカに続く日本の音声広告市場
日本ではアメリカの後を追いかけるように広告市場が伸びています。
デジタルインファクトが調査した「国内の音声広告市場規模の推移と予測」のグラフをご覧ください。
https://digitalinfact.com/release200330/
2019 年は7億円でしたが、2021 年に 50 億円まで上昇。
さらに 2025 年には約8倍の 420 億円まで伸びるであろうと予測されています。
420 億円といえば、2020 年における国内 YouTuber の市場規模に匹敵(※)します。
いずれは動画配信に負けない市場になるかもしれませんね。
※https://www.provej.jp/column/youtube-marketing/
音声による広告は他の媒体よりも効果的
音声広告の市場が成長していく背景を考察してみましょう。
実は音声広告は、テキストや動画など他の媒体に比べ、飛ばされにくい傾向があります。
不快感を抱きにくいどころか、興味を持ちやすいという調査結果も出ているほど。
のちほど詳しく説明しますが、実際に音声配信で得た情報をもとに商品の購入にいたるユーザーは多いようです。
YouTube やネット記事などでは鬱陶しがられる広告が、音声であれば受け入れられる。
このため多くの企業が、広告媒体として利用を決めているのだと予測されます。
音声配信ビジネスをオススメする4つの理由
音声配信ビジネスをオススメする理由を4つ解説します。
- ながら聴きのニーズが高まっている
- リスナーが課金しやすい
- 気軽に始められる
- 収益化の仕組みが整いはじめた
1.ながら聴きのニーズが高まっている
ながら聴きのニーズが高まっていることが、最大の理由です。
動画やネット記事では視覚を奪われるため、時間を確保しなければいけません。
しかし聴覚のみを使う音声であれば、耳を傾けるだけで済みます。
つまり運転や運動、家事をしながら… etc
生活スタイルを変えずに、新しい情報を得られるようになるのです。
また、音声配信を利用する人は学習意欲が高いことも分かっています。
otonal と朝日新聞による調査を再度チェックしてみましょう。
ポッドキャストユーザーは、非ユーザーに比べてさまざまな分野に対する興味・関心が高いことが分かります。
成長意欲のある人ほど、学習時間を確保しやすい「ながら聴き」を活用しているのです。
2.リスナーが課金しやすい
音声配信では動画配信やネット記事に比べ、課金の敷居が低いことも、ビジネスに活用すべき理由のひとつ。
音声広告に関する調査を行った「 2019 Voice Report 」の結果をご覧ください。
出典:https://otonal.co.jp/blog/3392
他の媒体による広告よりも不快に感じにくい・興味を引くというリスナーがそれぞれ 40 %を超えました。
実際、otonal と朝日新聞が共同で行った調査によると、 Podcast の配信を聴いたことをきっかけに、商品の検索・購入をした経験があるユーザーは全体の約 35 %を占めているとのこと。
音声配信の番組内でオススメしたい商品を紹介すれば、気になったものを検索・購入してくれる可能性が高いと分かります。
アフィリエイトに活用したい方にとっても有益でしょう。
3.気軽に始められる
音声配信は初期費用がほとんど必要ないので、気軽に始められます。
また音声配信にかかる時間も多くはありません。
10 分程度の収録で済むので、本業の片手間に配信するなど副業にも活用できます。
「とりあえずやってみよう」という軽い気持ちでもスタートできるので、一歩を踏み出しやすいでしょう。
参考リンク
▶音声配信は副業向き!おすすめのアプリや稼ぐコツを紹介します
4.収益化の仕組みが整いはじめた
音声配信の伸び率にともない、収益化の仕組みも整ってきています。
主要な音声配信プラットフォームでみてみると、
- stand.fm:再生回数に応じた報酬、投げ銭、月額有料チャンネル
- Spoon:投げ銭
- Radiotalk:投げ銭
- note:有料コンテンツ販売
などに対応しています。
残念ながら現段階ではまだ、収益化しやすい状態とは言えません。
しかし今後は YouTube のように再生回数に応じた広告収入を得られるであろうと予測しています。
成長過程の今の時点から Podcast で種まきをしておく価値はあるでしょう。
音声配信のビジネス活用①マネタイズ
音声配信は単体でのマネタイズが可能です。
ここでは代表的な方法を5つ紹介します。
- 商品を紹介してアフィリエイトを得る
- 投げ銭を集める
- 有料チャンネルになる
- コンテンツとして販売する
- スポンサーをつけて広告掲載料を得る
1.商品を紹介してアフィリエイトを得る
配信で特定の商品を紹介し、アフィリエイト料を得ることで収益を得ます。
ただリンクを張るだけなので、どのアプリでも、今すぐできるマネタイズ法のひとつです。
どんな悩みがある人に向けたものなのか、商品によってどう悩みがどう解決できるのか、を適格に伝えると購入につながりやすくなります。
2.投げ銭を集める
音声配信の投げ銭も、比較的簡単に収益を得られるマネタイズ法です。
リスナーからのプレゼントを換金し、収益を得られます。
対応しているアプリは次の通りです。
- stand.fm
- Spoon
- Radiotalk
- note
とくに Spoon の投げ銭は活発な印象で、2時間の LIVE 配信で6万円など大金を稼いでいる配信者もいます。
参考リンク
3.有料チャンネルになる
番組を有料チャンネルにする方法もあります。
Apple Podcast も Spotify も有料サブスク配信を開始。
stand.fm でもメンバーシップとして、YouTube と同じように自分で有料会員を募ることができます。
さらに stand.fm では SPP という制度も設けられています。が、こちらは最低でもフォロワー数 1000 人を超えなければいけません。
「課金してまで視聴したい」とリスナーが思うだけの魅力があるかも大切なポイント。
著名人ならまだしも、無名スタートであれば難しいでしょう。
まずはファンをつくるところからスタートしたいですね。
参考リンク
▶stand.fm で音声配信する7つのメリット!気軽に始めるなら断然おすすめ
※SPP・・・stand.fmパートナー プログラム(SPP)の略。収益化を支援し、継続的な配信をサポートするプログラム。
4.コンテンツとして販売する
番組全体ではなく、特定の配信だけを有料コンテンツとして販売することもできます。
note は自分で販売価格を決められるので、希望の値で売りたい方にオススメです。
しかし有料チャンネルと同様に、お金を払う価値があるかはリスナーが決めること。
ポンとあらわれた無名の配信者に課金する方は少ないはずです。
やはり、まずはファンづくりに力を注ぎましょう!
5.スポンサーをつけて広告掲載料を得る
スポンサーをつけて広告掲載料を得ることもできます。
ただしこれは上級者のマネタイズ方法。
多くの人に影響力を与える存在になれれば実現できるかもしれませんが、短期間では難しいでしょう。
Voicy では大手企業スポンサーが就くケースも珍しくありません。
Podcast や stand.fm で実力をつけ、Voicy に申請するのもアリですね。
参考リンク
▶音声配信マネタイズ「しゃべる、稼ぐ、集客する」の最適解
音声配信のビジネス活用②マーケティング
また音声配信はマーケティングへの活用も可能です。
配信を利用し、自身の商品を広めます。
まさに僕が Podcast で配信する目的がマーケティングです。
配信内容に興味を抱いてくれたリスナーの方に、商品を購入してもらっています。
音声配信は SNS やネット広告と比べて影響範囲は狭いものの、信頼関係を築きやすく「狭く深く」行いたいビジネスと、とても相性が良い印象です。
事業を始めたばかりの起業家や、初めて自分の商品を作った方にオススメのマーケティング手法。
それが音声配信です。
音声配信ビジネスに推すアプリは Anchor と stand.fm
ビジネスでオススメのアプリは次の2つです。
- Anchor
- stand.fm
くわしく説明します。
1.Anchor
一番のオススメは Anchor です。
最大9つの音声配信プラットフォームに同時配信できることが最大のメリット。
(配信先の例)
- Apple Podcast
- Googleポッドキャスト
- Spotify
など
どのようなリスナーに配信を聴かれているのかを細かく分析できる点も特徴です。
「少ない労力でたくさんのプラットフォームに配信しつつ、データを分析して改善できる」ため、まさにビジネス向きと言えます。
サイトの操作、サポート共に日本語に対応しておらず、英語を使う必要がある点に注意しましょう。
2.stand.fm
「まずは初心者にやさしいアプリからスタートしたい」という方には stand.fm がオススメです。
Anchor と異なり、配信先は stand.fm のプラットフォーム内のみとなります。
一方で配信者をサポートする体制が整っており、SPP になれば収益も得やすくなります。
ただし収益を得たとしても少ないと嘆く配信者もチラホラ見かけます。
SPP の報酬だけに頼らず、先に紹介したようなアフィリエイトやマーケティングに活用するのもオススメです。
いずれにせよ、まずは信頼を得ることを大切にしましょう。
信頼関係が築ければ、マネタイズもマーケティングもうまくいきます。
音声配信ビジネスが気になるなら、まずは配信してみよう
音声配信を活用するビジネスの波は、確実にやってきます。
多くのインフルエンサーや大企業が狙う市場へ、あなたも参入してみませんか?
音声配信をビジネスに活用する方法は、マネタイズとマーケティングの2つです。
どちらを選ぶにしても、まずはファンを増やすことから始めましょう!
そのためにも配信の継続が大切。
そして継続するには、あなたが音声配信を楽しむことが重要です。
ともに前進しましょう。
Thank you for reading. You made my day!