
「音声配信ってどんなことをするんだろう?」
「音声配信に必要な機材や知識を知りたい!」
「音声配信で収入を得られるの?」
YouTuber やブロガーなどネットで情報発信を行う職業が人気の昨今。
今からはじめようにもすでに飽和状態のブログや YouTube で稼げるようになるのは難しそう…。
そこでオススメしたいのが「音声配信」です。
音声配信は将来、ブログや YouTube のような一大メディアとなる可能性が高く、ほとんどの人がまだ目をつけていない「穴場」でもあります。
この記事では初めての方でも分かるよう、音声配信について徹底的に解説します。
ぜひ最後までご覧ください。
1年で音声配信 400 回以上、1万再生超えのノマドマーケター鳥山が、頼れるシンママライターさんと共にお届けします。
音声配信とは?特徴とメリット、将来性
まずは音声配信について詳しく解説します。
ここでは、
- 音声配信とはそもそも何なのか
- 注目されている理由は何か
- 収益化はできるのか
について述べているので、ぜひ参考にしてください。
音声配信とは【YouTubeの声だけバージョン】
音声配信とは、音声のみを届ける YouTube のようなもの。
インターネット上で音声を配信して視聴者に情報を届けるサービスです。
イケハヤさん、ちきりんさんなどのインフルエンサーが音声配信を始めるなど、注目を浴びはじめています。
最近では招待制の配信サービス Clubhouse も話題になりました。
注目の理由は「ながら視聴」ができるから
音声配信が注目されているのは「ながら視聴」ができるからです。
テレビや YouTube 、ブログは基本的には「見る」必要があり、視聴中に他の作業はできません。
一方で音声配信の場合、耳さえ意識を向けていれば、家事や食事など、別の作業をしながら視聴ができます。
音声メディア Voicy の調査によると、日本人の「ながら視聴」ができる時間として週 8.9 億時間が余っているとのこと。
出典:https://note.com/ogaken/n/na4b0c2d5d370
この膨大な時間を活用しながら視聴するのが当たり前になれば、
音声配信は テレビやYouTube 、ブログ以上の巨大メディアになり得るのです。
声のみなので配信が簡単で、初期費用もかからない
声のみで情報を届けられるため、配信者にとって2つのメリットが生まれます。
- 配信が簡単
- 費用がかからない
1.配信が簡単
1つ目のメリットは、簡単に配信できる点です。
発信する内容さえ決めれば、タップするだけで録音・配信ができます。
動画配信の場合、制作から公開までにさまざまな編集が必要です。
https://note.com/kotoyumin/n/n9ee18d4733c4
YouTuber として活躍しているネオ高等遊民さんも「動画を配信するまで平均8時間かかる」と公表しています。
僕自身も YouTube 取り組んでた時期は、8時間とまではいかないものの、台本準備から撮影して編集してアップするまで相当時間がかかり、骨の折れる作業でした。
音声配信と動画配信を比べると、どれだけ簡単に配信できるかがわかります。
2.必要なものはマイクだけなので、初期費用が安い
また配信に必要な機材を揃えるためにかかる費用を抑えられる点もメリットです。
動画配信の場合、機材として
- 一眼カメラ
- 動画編集ソフト
- マイク
- 三脚
などが必要になり、プロ向けではないそこそこの性能でそろえたとしても 5~6 万はかかってしまいます。
一方の音声配信では、音質にこだわるとしても必要なのはマイクだけ。
1万円以内のマイクでも、素人目には十分な音質で録音ができます。
僕自身は3万円ほどのマイク1本で、 MacBook や iPhone に繋げるだけで収録していますが、ガジェットマニアで音質にこだわる友人からも、「どこのマイク使ってるんですか?音質いいですね」と言われます。
このように音声配信は配信が簡単で初期費用もかからないため、はじめての方でも気軽にチャレンジできます。
収益化の仕組みは整っていないが、市場規模としては十分。
将来 YouTube 以上に大きく稼げる可能性も
ここまで読んでみて気になるのは「稼げるのかどうか」ではないでしょうか。
残念ながら今はまだ、個人が音声配信で稼ぐ仕組みは整っていません。
しかし音声配信の広告費は黎明期の動画広告費と同じような伸び方をしており、市場規模としてはすでに『個人で音声配信だけで生活する人がいつ現れてもおかしくない状況』なのは確かです。
実際に音声だけで暮らせるほど稼いでいる方もまだ数名ですが、知っています。
デジタルインファクトが報告した「デジタル音声広告市場規模の 2019 年〜 2025 年までの予測」をご覧ください。
https://qeee.jp/magazine/articles/13651
2021 年時点で 50 億円ですが、 2022 年には 145 億円、 2023 年には 245 億円に伸びると予測されています。
これは 2012 年~ 2014 年の動画広告費の伸び方とほとんど同じです。
(https://markezine.jp/article/detail/21145 より著者作成)
動画配信の広告費はその後も伸び続け、 2020 年で 2954 億円となっています。(https://markezine.jp/article/detail/35162)
音声配信は『ながら視聴』ができ、動画には入り込めない週 8.9 億時間分、視聴されるポテンシャルを秘めています。
音声配信の広告費が数年後に数千億規模にまで成長し、動画を超えたとしても、何も不思議ではないのです。
参考までに、トップYouTuberであるヒカキンがYouTubeによる収入が会社員の月収を越えたのは 2012 年。
動画配信の広告市場が 50 億円の頃です。(https://forbesjapan.com/articles/detail/29907)
音声配信の広告市場は 2021 年時点で 50 億の見込みなので、仕組みさえ整えば、音声配信による収入だけで生活する人がいつあらわれてもおかしくない状況といえます。
音声配信を利用する2つの方法
YouTubeに代わる情報発信の場となる音声配信。
音声配信を利用する方法は大きく分けて以下の2つです。
- ポッドキャスト系
- 独立配信系
どのような配信方法なのか、特徴やメリット・デメリットをあわせて詳しく解説します。
ポッドキャスト系
ポッドキャストは、あらゆるチャンネルに同時に配信ができる音声配信です。
アメリカを中心にリスナー数が伸びていて、日本でも若い世代を中心に徐々に利用者が増えています。
ポッドキャスト系でオススメのサービスは「Anchor」です。
Anchor は、 ApplePodcast やSpotify など、日本で特によく聞かれているチャンネルを含めた9チャンネルに同時配信できます。
以下、Anchorが配信するチャンネルのリストです。
- Anker
- ApplePodcast
- GooglePodcast
- Spotify
- Breaker
- Castbox
- Overcast
- PocketCasts
- RedoPublic
また、Googleが検索結果にポッドキャストコンテンツを表示させる取り組みも、米国で始まっています。
(https://japan.cnet.com/article/35141105/)
ビジネスとしてしっかりやっていきたい方には、たくさんのチャンネルに同時配信され、将来的に検索からの流入も期待できるポッドキャスト系がオススメです。
独立配信系
独立配信系は独立した媒体の中でのみ音声を録音・配信・視聴ができる音声配信です。
日本では人気を集めている音声配信で、次のようなアプリがあります。
- Voicy
- RadioTalk
- stand.fm
- SPOON
独立配信系はポッドキャストのように全世界に届けられるわけではありません。
しかし配信先が限られているからこそ、新しい番組を取り上げるカテゴリーがあるなど、投稿が他の人に聞かれやすい仕組みが整っています。
「まずは気楽に配信を初めて見たい」方には、利用者が多く、1回目の投稿からリスナーに反応してもらいやすいstand.fmから始めるとよいでしょう。→「サクッと音声配信するならstand.fm!メリットや収益化の方法を解説」
音声配信をはじめる4つのステップ
では、具体的に音声配信をはじめる方法を確認していきましょう。
音声配信は4つのステップを踏むことをオススメします。
- 配信方法を決める
- 必要なものを揃える(まずはスマホだけでもOK)
- 配信する内容を決める
- 配信内容のメモやBGMを用意する
くわしく説明しますので、ぜひ参考にしてください。
1.配信する方法を決める
音声配信する方法を決めていきましょう。
ポッドキャストと独立配信系の特徴を再度まとめてみました。
ポッドキャスト系 | 独立配信系 |
|
|
がっつり取り組めるのであれば、ポッドキャスト系である Anchor で収録したデータをダウンロードし、独立配信系にアップロードする同時配信がオススメです。
「いきなりたくさんのチャンネルに投稿されるのは抵抗がある...」という方は、まずは独立配信系を使い、慣れてきたらポッドキャストにチャレンジするとよいでしょう。
2.必要なものを揃える(まずはスマホだけでもOK)
録音に必要なものを揃えましょう。
スマホ1台あれば配信を始められますが、本格的に行うのであれば以下の機材も用意できるとなお良いです。
- PC
- マイク
PCは録音した音声の保存・編集に便利です。
動画を編集するときのようにPCへの負荷の高い作業は必要ないので、一般的なスペックで十分対応できます。
マイクがあると、きれいな音で配信でき、配信時のモチベーションUPにも。
1万円以内のものでも、素人目では本当のラジオとの違いがわからない程、十分きれいに音を拾ってくれます。
まずはスマホだけで始めてみて、配信を習慣化できたら、PC・マイクの購入を検討するとよいでしょう。
スマホで録音する場合、なるべく静かな場所で口元 30 センチ以内に近づけて録音することをおすすめします。
3.配信する内容を決める
音声配信の要でもある「配信内容」を決めていきます。配信する内容が定まらないと番組のファンもつきにくいので、しっかりと考えてみましょう。
例えば、
- 専門性のあるもの
- 頑張っている事
- 趣味
- 日常のこと
など、継続して発信できる内容がおすすめです。
美容師の方であれば髪の毛のケアやスタイリングの話、主婦の方であれば毎日の献立の決め方など。
健康やフィットネスなどニーズが高まっているのに配信者が少ないカテゴリに絞るのも1つの戦略です。
4.配信内容のメモやBGMを用意する
いざ録音すると、緊張や不慣れからスムーズに話せなくなることがあります。話したいことや絶対に伝えたいポイントなどは前もってメモしておくことをおすすめします。
またBGMが流れると一気にプロのような雰囲気に近づきます。自分の番組に合わせて好きな音楽から選ぶのも良いでしょう。
音声配信で収入を得る方法
音声配信でも収入を得ることができます。
方法は以下の3つです。
- 有料番組として配信する
- スポンサーをつける
- 音声広告を活用する
音声配信で収入を得る仕組みは、動画配信のYouTubeと大きく変わりません。有料番組にして視聴する際に売上を発生させるか、スポンサーや広告をつけて契約した企業から収入を得る方法です。
ただ、音声配信は収益化の仕組みがまだ整っていません。
まずは稼ぐことよりも、少しずつファンを増やしていくことを目標に、スタートすると良いでしょう。
▶参考リンク:音声配信マネタイズ「しゃべる、稼ぐ、集客する」の最適解
音声配信をはじめてみよう
音声配信は今後生活になくてはならないようなメディアとなるポテンシャルを秘めています。
「実際に稼いでいる人が出てきてから、始めようかな」と考えたかも知れません。
ブログもYouTubeも「稼げる」と周知される前からコツコツ種まきをしてきた方が大きな成功を得ています。
まずは1本目の配信を行ってみることから始めましょう。
声で集客・収益化「ポッドキャスト配信の始め方」
にて、音声配信の始め方を動画でより詳しく解説しています。
音声配信に興味を持った方は、参考にしてみてください。