「音声配信の市場規模ってどうなの?」
「注目されている理由が知りたい!」
「どのアプリが稼ぎやすいのか分からない」
今注目を浴びている音声配信。
市場規模が年々拡大傾向にあり、収益化も期待できると言われています。
しかし本当に「音声」だけで稼げるのか、参入する価値があるのかと疑いたくなりますよね。
ズバリ、音声配信は今後も市場規模を拡大し続けると断言できます!
市場が拡がれば、音声配信だけで食べていくことも夢ではありません。
この記事では、ポッドキャスターである筆者が
- 音声コンテンツについて
- 音声配信の市場規模
- 拡大する理由
- 市場規模と収益化の関係
- オススメの音声配信アプリ
について、ていねいに解説します。
市場規模を把握したうえで音声配信を始めたい方は、ぜひ参考にしてください。
1年で音声配信 400 回以上、1万再生超えのノマドマーケター鳥山が、リサーチ好きシンママライターさんと共にお届けします。
Contents
音声配信は音声コンテンツのひとつ
急成長を遂げている音声配信は、音声コンテンツのひとつです。
音声コンテンツは4つあります。
- オーディオブック
- インターネットラジオ
- 音声 SNS
- 音声配信(ポッドキャスト/独立配信)
順にくわしい内容を紹介していきます。
1.オーディオブック
オーディオブックは、プロのナレーターによって本や雑誌を読み上げてくれるコンテンツです。
オトバンクや Audible(オーディブル)などのアプリがあります。
買い切りと聴き放題の2種類があり、後者では聴ける本が限られてきます。
特定の本を聴きたい方は、アプリを慎重に選ぶと良いでしょう。
運転をしながら・料理をしながらでも気になっていた本を聴ける、と人気のコンテンツです。
2.インターネットラジオ
インターネットラジオは、昔からあるラジオのネット版です。
定番の FM/AM ラジオや TBS のラジオ番組などをリアルタイムで視聴できる radiko(ラジコ)やラジオクラウドがあります。
またラジオ FM や jango のように、海外のラジオや音楽を聴けるサービスも出ています。
電波を利用しないので、通常のラジオでは聴けない場所でも視聴できる点が大きな特徴です。
3.音声 SNS
音声 SNS は一時期流行した Clubhouse や Twitter のスペースなどが一例です。
コロナ禍に登場し、人とのつながりを「音声」という世界に求めるきっかけにもなります。
音声 SNS では配信内容を記録できません。
これは配信者にとっては少し物足らない部分でもありました。
結果、発信した情報を貯蓄できる音声配信の人気に火を付けた、とも言われています。
4.音声配信(ポッドキャスト/独立配信)
音声配信では、Podcast や独立配信系の stand.fm などさまざまなアプリが誕生しています。
俳優やインフルエンサーなど著名人だけでなく、個人でも気軽に情報を発信できるのが特徴です。
アメリカなどの諸外国では Podcast が人気ですが、日本では独立配信系のアプリが人気を集めています。
独立配信系とは、そのアプリ内でのみ配信できる配信サービスのこと。
Podcast 系とは異なり複数の媒体に一斉配信はできませんが、操作が簡単なこと、聴いてもらいやすいことが特徴です。
独立配信系の音声配信アプリは次の通りです。
- stand.fm
- Voicy
- RadioTalk
- SPOON
Podcast や独立配信系に限らず、音声配信は年々利用者を増やし続けています。
参考リンク
音声コンテンツの市場規模は拡大している
音声コンテンツの市場規模は年々拡大傾向にあります。
この章では、
- そもそも市場規模とは何なのか
- 音声コンテンツの市場はどのくらいの規模なのか
について、分かりやすく解説します。
市場規模とは市場全体の売上高のこと
市場規模とは、特定の市場全体の売上高をあらわしています。
つまり市場として売り上げが伸びるほど、市場規模が大きくなっているということです。
新しい事業を立ち上げる際も、見込み売上がどのくらいになるか判断する材料として用いられています。
音声の広告市場は 2025 年に 420 億円まで拡大すると予測
音声コンテンツの売上は、主に広告からです。
広告市場は 2025 年までに 420 億円まで拡大すると予測されています。
音声配信プラットフォーム「 voicy 」の社長である緒方憲太郎氏の著書「ボイステック革命」の、デジタル音声市場規模の推計・予測のグラフをご覧ください。
引用元:緒方憲太郎(2021年)「ボイステック革命」 日本経済新聞出版 Kindle の位置 No708/2136
2021 年では 50 億円だった音声広告市場が、2025 年には 420 億円にまで拡大すると予測されています。
420 億円規模の市場と言えば、子どもの頃に慣れ親しんだ方も多いガチャガチャの市場規模と同じ大きさです。
市場規模が拡大する3つの理由
たった4年で8倍以上の市場規模へ拡大すると予測される音声コンテンツ。
なぜここまでの急成長が可能なのでしょうか。
音声コンテンツが拡大する理由について、音声配信に焦点をあてながら解説していきます。
拡大していく理由は3つです。
- 「ながら聴き」できる
- スマートスピーカーの普及
- 情報を簡単に取得できる
順にみていきましょう。
※緒方憲太郎氏の著書「ボイステック革命」を参考にしています。
1.「ながら聴き」できる
音声コンテンツが拡大していく一つ目の理由は「ながら聴き」ができるからです。
情報を得るためのツールとして、テレビや動画などが重宝されてきました。
しかし目を使うため、運転中や移動中など、視覚が奪われる作業中は利用できません。
そこで注目されたのが「耳」です。
ボイステック革命にある「日本人の週当たりの総行動時間」をご覧ください。
引用元:緒方憲太郎(2021年)「ボイステック革命」 日本経済新聞出版 Kindle の位置 No698/2136
耳を使って情報を得られる時間は週に約 8.9 億あります。
一方で目を使うメディアが参入できる時間は、週に約 2.5 億。
耳を使えば、目で情報を得るときの3倍近くの量をインプットできるということです。
メディアを消費する媒体として耳があまっていることは、音声配信市場が拡大する一番の理由といえるでしょう。
2.スマートスピーカーの普及
スマートスピーカーの普及により、音声がさらに身近なものになります。
2014 年に Amazon が「 Alexa 」を、その2年後には Google が「 Google アシスタント」を搭載したスマートスピーカーを販売し、その勢いは加速しました。
スマートスピーカーとは AI による音声アシスタントのこと。
スマートスピーカーを活用すれば、自分の手を使って行うさまざまな作業を「音声」だけで完結できます。
「スイッチ・リモコンなどを使って物理的に操作する生活」から解放してくれるスマートスピーカーにより、音声に対する需要は増加。
結果、音声配信市場の成長を後押しすることになります。
3.情報を簡単に取得
情報を簡単に取得できることも、音声配信市場が拡大する理由のひとつ。
できる限り楽な方法で情報を得たいという需要と音声配信がマッチしたのです。
これまでも、ラジオ→テレビ→ PC →スマホと、情報を得るための手段は進化し続けてきました。
そしてたどり着いた先が「音声だけで完結するコンテンツ」。
実際 Podcast ユーザーは、政治や医療など専門的な知識の取得が目的の方が多くみられます。
「少しでも楽に有益な情報を得たい」というニーズも、音声配信市場の規模拡大を後押ししているのです。
参考リンク
▶【結論】音声配信は確実に伸びる!マーケターが理由を徹底解説
市場規模が拡大すれば収益化しやすくなる
市場規模が拡大すれば収益化しやすくなります。
流れは以下の通りです。
音声配信市場が拡大して全体の売り上げが増せば、音声配信プラットフォームを展開する企業の収入も必然と増えます。
収入が増えれば、配信者への謝礼として支払う報酬量も十分に確保できるようになります。
結果、収益化は加速。
とくにプラットフォームの集客に大きく寄与している配信者は収益を得やすくなるでしょう。
動画配信 YouTube の市場規模は 2021 年現在で 3889 億円(※)です。
比べると音声配信の市場規模は動画配信の約1割と小さく、収益の仕組みもまだ整っていません。
※デジタルインファクト調べ
しかし伸びている今だからこそ、種まきをしておく必要があるのです。
トップ YouTuber の HIKAKIN さんも、YouTube が伸びている過程でコツコツ種をまき、今の栄光を手にできました。
ちなみに、コンテンツ配信サービスのひとつ「 note 」であれば、今すぐにでも音声を有料配信できます。
※収益を得られるかどうかは断言できません。
参考リンク
▶音声配信をnoteで始める方法を解説!今すぐ収益化したい方必見
音声配信ならコストをかけずに収益化!
オススメアプリ2選
「収益の仕組みが整ってないなら、やっぱ YouTube の方が稼ぎやすいのか」と思っていませんか?
YouTube はすでに飽和状態。今から参入するには余程の策がないと難しいでしょう。
また配信するための機材やソフトなどにかかる初期コストも大きく、約 50 万円になります。
一方の音声配信はまだまだ開拓の余地あり。
しかも、必要なものはスマホだけです。
本格的なマイクを購入したとしても2~3万円ほど。
コストをかけたくない方も気軽にスタートできますし、今後も市場規模は伸びていくため、継続すれば収益化も目指せます。
「音声配信をやってみよう!」と決めたあなたへ、オススメしたい音声配信アプリは次の2つです。
- Anchor
- stand.fm
くわしい特徴をお伝えするので、参考にしてください。
1. Anchor
Anchor は Podcast 系の音声配信アプリです。
一度に9つのプラットフォームへ配信できるのが特徴で、ポッドキャスターからも支持を集めています。
通常 Podcast では、サーバーを用意する、ボイスレコーダーで収録するなどいくつかの工程が必要です。
しかし Anchor であれば収録・編集・配信がタップのみ、効果音をつけたり不要な部分を削ったりすることもできます。
Podcast の先駆けであるアメリカでは、Anchor で収益をあげている配信者もいます。
またダウンロードすれば stand.fm や note など独立配信系にも配信できるので、とにかく複数のプラットフォームへ配信したい方にオススメです。
2.stand.fm
stand.fm は独立配信系の音声配信アプリです。
独立配信系はアプリ内でしか配信できないのが特徴で、先に紹介した Anchor のようにダウンロードしたり、他のプラットフォームへ配信したりすることはできません。
その代わりに
- はじめての配信でも他の人に聴いてもらいやすい
- いいね、コメント、LIVE 配信などリスナーと交流しやすい機能がある
など、配信者をサポートする仕組みが整っています。
編集や作業がとても簡単にできる点は Anchor と同様ですが、効果音の挿入はできないので覚えておくと良いでしょう。
stand.fm で収益を得る仕組みは3つあります。
- 再生回数に応じて発生
- 月額有料チャンネルとして配信
- コンテンツとして販売
stand.fm では、YouTube のように広告で収益を得る仕組みを徐々に整えています。
Podcast で配信する予定のない方は stand.fm 一本に絞る手もあります。
参考リンク
▶サクッと音声配信するならstand.fm!メリットや収益化の方法を解説
市場規模が拡大する音声配信をはじめてみよう
音声配信を含める音声コンテンツは、規模を拡大している注目の市場です。
2021 年から 2025 年までの4年間で広告市場は8倍以上に成長すると推測されています。
市場規模が拡大すれば、それだけ収益を得る可能性も広がります。
今はまだ仕組みが整っていませんが、コツコツと種まきを始めることをオススメします。
どのアプリで始めようか迷っているのなら、Anchor もしくは stand.fm がオススメ!
筆者と一緒に新しい一歩を踏み出してみましょう。
Thank you for reading. You made my day!