
「地声をさらして、セキュリティ上リスクはないの?」
「自分の声を変える方法が知りたい」
「どんな声で配信したらいいの?」
音声配信をはじめたいけど、地声を晒すことに抵抗を感じてはいませんか?
リスクはないのか、どんな声で配信すれば良いのか、悩んでしまいますよね。
結論から言うと、音声配信で地声を晒しても、心配するような危険性はありません。
この記事ではポッドキャスターの僕が、
- 地声を晒すリスク
- 声を変える方法
- 音声配信で意識したい「声」のポイント
について、くわしく解説します。
地声で音声配信を始めることに躊躇している方は、ぜひ参考にしてください。
1年で音声配信 400 回以上、1万再生超えのノマドマーケター鳥山が、リサーチ好きシンママライターさんと共にお届けします。
目次
音声配信で地声を晒す2つのリスク
動画配信に比べると露出の少ない音声配信ですが、リスクがまったく無いわけではありません。
地声を晒すリスクは次の2つです。
- 声紋認証に使われる可能性がある
- 声や喋り方が「超」特徴的なら身バレする
くわしく説明します。
デメリット 1 .声紋認証に使われる可能性がある
声紋認証に利用されるリスクがあります。
声紋認証とは指紋認証の声バージョンのことで、声だけで本人確認ができるシステムです。
欧州にある銀行「英 HSBC 」では2016年から声紋認証を導入。
「 My voice is password(私の声がパスワード)」と言うだけで本人確認ができます。
このような声を使ったセキュリティシステムに、あなたの音声配信が利用される可能性が無いとは言い切れません。
しかし、現時点では心配しなくても大丈夫です。
理由は3つあります。
- 声紋認証を導入している日本企業が無いこと( 2021 年現在)
- 声紋認証が普及しはじめれば企業側の対策も実施されること
- 「声」による犯罪が増える前にプラットフォーム側でも対策が打たれること
日本では声紋認証システムは普及していません。
今後普及したとしても、必ず対策されるので心配ないでしょう。
音声配信の声を詐欺に使えてしまう状況は、配信プラットフォームの運営企業側も絶対に防ぎたいはずですから。
よって現時点では、声紋認証に利用される心配は無いと考えています。
参考記事:https://www.itmedia.co.jp/business/articles/1908/22/news024.html
デメリット2.声や喋り方が「超」特徴的なら身バレする
声や喋り方が個人を特定できるくらい「超」特徴的であれば、身バレするリスクもあります。
しかし多くの方は「声だけ」で身分が分かることはないでしょう。
例えば、何気なく観ていたアニメや吹き替えの洋画。
「この声あの俳優さんなんだ、全然分からなかった」と思った経験はありませんか?
普段から顔と声をセットで記憶している人の場合、声だけを聞いても意外に気付かないものです。
声や喋り方に相当な強いクセがある方でなければ、声で身バレすることは、ほぼありません。
音声配信で地声を変える方法2選
心配する必要はないと分かっても「自分の声で発信することに抵抗がある」方もいるでしょう。
そこで、地声を変えて音声配信をする方法を2つ紹介します。
- ボイスチェンジャー
- 読み上げ機能
順に確認していきましょう。
地声を変える方法1.ボイスチェンジャー
1つ目の方法はボイスチェンジャーです。
機械が作りだす音に変えてしまうので、地声とは似ても似つかない「声」になります。
ボイスチェンジャーはわざわざ買わずとも、無料のアプリを利用できます。
ボイスの種類が多いアプリであれば、
- AI のような女性・男性の声
- ヘリウムガスを吸ったときの声
- 甲高い子どものような声
- ロボットのような声
などから選べます。
いくつかアプリを試しましたが、iPhone アプリなら「 VoiceChangerPlus 」が使いやすかったです。
ボイスの種類も豊富でした。
ボイスチェンジャーアプリで録音し、データをエクスポートすれば、音声配信アプリへのアップロードも可能です。
地声を変える方法2.読み上げ機能
読み上げ機能を利用すれば、地声でなくとも音声配信の収録・配信ができます。
読み上げ機能とは、Word や Google ドキュメントで用意したテキストを AI が読み上げる機能です。
別機材で読み上げた音声を収録すれば、地声を晒すことなく配信できます。
オススメの読み上げ機能は、次の3つ。
- Word の「読み上げ機能」
- Google ドキュメントであれば Chrome の「 Read Aloud 」
- 読み上げサイト「 ReadSpeaker 」
Word や Read Aloud の読み上げ機能の声が好みじゃない方は「 ReadSpeaker 」を覗いてみてください。
男性・女性で4種類ずつ、計8種類の AI から好みの音声を選べます。
配信したい内容を台本としてテキスト化し、読み上げた音声をスマホで収録すれば、地声を晒す必要はありません。
参考リンク
▶【保存版】音声配信の台本作り方4ステップ!上手く話すコツも徹底解説
【ポッドキャスター推し】音声配信は自分の声で届ける方が良い
音声配信は地声でなくても可能です。
ですが僕のオススメは、自分の声で配信すること!
理由は2つあります。
- 感情をのせられるから
- 親近感を抱かれやすいから
くわしく説明するので、ぜひ参考にしてください。
地声がオススメの理由1.感情をのせられるから
地声で話した方が、配信に自分の感情をのせられます。
感情がリスナーに届きやすい点は、音声配信の長所の一つ。
できれば活かしたい部分です。
姿が見えない音声配信では、リスナーは声色によって想像を膨らませます。
一方でボイスチェンジャーや AI の声は短調で、抑揚や温かみのない配信になりがち。
感情が伝わりにくいとリスナーにも共感を抱かれず、ファンになってもらうのが難しくなります。
地声の方が、音声配信には適していると言えます。
地声がオススメの理由2.親近感を抱かれやすいから
オススメの理由2つ目は、親近感を抱かれやすい点です。
コロナ禍で人と会う機会が減りました。
結果、気軽に人との繋がりを感じられる「音声」の人気が伸び始めたのです。
つまり音声配信では「人の温かみ」が必要ということ。
配信者の声だからこそ抱ける親近感がキーポイントになるのです。
AI の声やボイスチェンジャーによるメカニックな音声では、代役を果たせません。
リスナーに「もう一度聴きたい」と思ってもらうためには、地声で音声配信した方が良いと僕は考えています。
音声配信の「声」で意識すべきポイント
地声で音声配信するときは「声」に意識を向けましょう。
ポイントは3つです。
- 聴きやすいか
- 番組に合わせたトーンか
- 感情をのせられているか
全てを押さえる必要はありません。
あなたの番組のカラーに合わせながら、必要なポイントから取り入れてみてください。
声のポイント1.聴きやすいか
リスナーが聴きやすい声かどうか意識するようにしましょう。
例えば、
- モゴモゴしていないか
- スピードが速すぎないか
- 高すぎないか/低すぎないか
- 気持ちが乗りすぎていないか
についてチェックします。
どの音声配信アプリでも、収録してから配信するまでに「試し聴き」ができます。
第三者になったつもりで、自分の配信を聴いてみてください。
聴きやすい声を意識するのは、配信者として必ず押さえたいポイントです。
声のポイント2.番組に合わせたトーンか
できる限り同じトーンで配信できるようにしましょう。
毎回違うと「こんなテンションなら聴きたくない」と感じるリスナーもいるからです。
あなたが好きな芸能人やアニメのキャラクターで考えてみてください。
見た目だけでなく雰囲気や話すときのトーンも「好み」なのではないでしょうか。
クールな雰囲気が好きで気になったのに、次は暑苦しいほどの熱血トークだったら「なんか違う」と戸惑ってしまいますよね。
メリハリを付けるためにトーンをたまに変えるのは、リスナーにとっても刺激になるかもしれません。
しかし、ベースのトーンは一定にできるよう心がけましょう。
声のポイント3.感情をのせられているか
喜怒哀楽といった感情を声にのせられるようにしましょう。
感情が伝わると、リスナーも共感しやすくなります。
人は共感すると話に引き込まれます。
結果、何度も配信を聴きに来るようになり、ファンになるのです。
配信を始めたばかりの頃は、緊張して感情をのせるどころじゃないかもしれません。
慣れてきたら自分の声に感情をのせ、リスナーを引き込めるようにしましょう。
音声配信は地声じゃなくても配信できる
音声配信を地声でしたくないのであれば、ボイスチェンジャーや読み上げ機能を使う方法がオススメです。
地声を晒すリスクは2つ考えられますが、今の日本ではほとんど心配いらないので、安心してください。
もしも迷っているのであれば、メリットが大きい「地声」をオススメします。
配信するときの声に困ったときは、3つのポイントを思い出してみてください。
あなたが配信者として歩む第一歩を応援しています。
Thank you for reading. You made my day!