音声配信で地声を晒さない2つの方法をポッドキャスターが解説

「地声をさらして、セキュリティ上リスクはないの?」
「自分の声を変える方法が知りたい」
「どんな声で配信したらいいの?」

音声配信をはじめたいけど、地声を晒すことに抵抗を感じてはいませんか?
リスクはないのか、どんな声で配信すれば良いのか、悩んでしまいますよね。

結論から言うと、音声配信で地声を晒しても、心配するような危険性はありません

この記事ではポッドキャスターの僕が、

  • 地声を晒すリスク
  • 声を変える方法
  • 音声配信で意識したい「声」のポイント

について、くわしく解説します。

地声で音声配信を始めることに躊躇している方は、ぜひ参考にしてください。

 

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音声配信で地声を晒す2つのリスク

動画配信に比べると露出の少ない音声配信ですが、リスクがまったく無いわけではありません。
地声を晒すリスクは次の2つです。

  1. 声紋認証に使われる可能性がある
  2. 声や喋り方が「超」特徴的なら身バレする

くわしく説明します。

デメリット 1 .声紋認証に使われる可能性がある

声紋認証に利用されるリスクがあります
声紋認証とは指紋認証の声バージョンのことで、声だけで本人確認ができるシステムです。

欧州にある銀行「英 HSBC 」では2016年から声紋認証を導入。
「 My voice is password(私の声がパスワード)」と言うだけで本人確認ができます。

このような声を使ったセキュリティシステムに、あなたの音声配信が利用される可能性が無いとは言い切れません。

しかし、現時点では心配しなくても大丈夫です。
理由は3つあります。

  • 声紋認証を導入している日本企業が無いこと( 2021 年現在)
  • 声紋認証が普及しはじめれば企業側の対策も実施されること
  • 「声」による犯罪が増える前にプラットフォーム側でも対策が打たれること

日本では声紋認証システムは普及していません。
今後普及したとしても、必ず対策されるので心配ないでしょう。

音声配信の声を詐欺に使えてしまう状況は、配信プラットフォームの運営企業側も絶対に防ぎたいはずですから。
よって現時点では、声紋認証に利用される心配は無いと考えています。

参考記事:https://www.itmedia.co.jp/business/articles/1908/22/news024.html

デメリット2.声や喋り方が「超」特徴的なら身バレする

声や喋り方が個人を特定できるくらい「超」特徴的であれば、身バレするリスクもあります。
しかし多くの方は「声だけ」で身分が分かることはないでしょう。

例えば、何気なく観ていたアニメや吹き替えの洋画。
「この声あの俳優さんなんだ、全然分からなかった」と思った経験はありませんか?

普段から顔と声をセットで記憶している人の場合、声だけを聞いても意外に気付かないものです。
声や喋り方に相当な強いクセがある方でなければ、声で身バレすることは、ほぼありません。

音声配信で地声を変える方法2選

心配する必要はないと分かっても「自分の声で発信することに抵抗がある」方もいるでしょう。
そこで、地声を変えて音声配信をする方法を2つ紹介します。

  1. ボイスチェンジャー
  2. 読み上げ機能

順に確認していきましょう。

地声を変える方法1.ボイスチェンジャー

1つ目の方法はボイスチェンジャーです。
機械が作りだす音に変えてしまうので、地声とは似ても似つかない「声」になります。

ボイスチェンジャーはわざわざ買わずとも、無料のアプリを利用できます。
ボイスの種類が多いアプリであれば、

  • AI のような女性・男性の声
  • ヘリウムガスを吸ったときの声
  • 甲高い子どものような声
  • ロボットのような声

などから選べます。

いくつかアプリを試しましたが、iPhone アプリなら「 VoiceChangerPlus 」が使いやすかったです。
ボイスの種類も豊富でした。

ボイスチェンジャーアプリで録音し、データをエクスポートすれば、音声配信アプリへのアップロードも可能です。

地声を変える方法2.読み上げ機能

読み上げ機能を利用すれば、地声でなくとも音声配信の収録・配信ができます

読み上げ機能とは、Word や Google ドキュメントで用意したテキストを AI が読み上げる機能です。
別機材で読み上げた音声を収録すれば、地声を晒すことなく配信できます。

オススメの読み上げ機能は、次の3つ。

  • Word の「読み上げ機能」
  • Google ドキュメントであれば Chrome の「 Read Aloud
  • 読み上げサイト「 ReadSpeaker

Word や Read Aloud の読み上げ機能の声が好みじゃない方は「 ReadSpeaker 」を覗いてみてください。
男性・女性で4種類ずつ、計8種類の AI から好みの音声を選べます。

配信したい内容を台本としてテキスト化し、読み上げた音声をスマホで収録すれば、地声を晒す必要はありません。

参考リンク

【保存版】音声配信の台本作り方4ステップ!上手く話すコツも徹底解説

【ポッドキャスター推し】音声配信は自分の声で届ける方が良い

音声配信は地声でなくても可能です。
ですが僕のオススメは、自分の声で配信すること!

理由は2つあります。

  1. 感情をのせられるから
  2. 親近感を抱かれやすいから

くわしく説明するので、ぜひ参考にしてください。

地声がオススメの理由1.感情をのせられるから

地声で話した方が、配信に自分の感情をのせられます。

感情がリスナーに届きやすい点は、音声配信の長所の一つ。
できれば活かしたい部分です。

姿が見えない音声配信では、リスナーは声色によって想像を膨らませます。
一方でボイスチェンジャーや AI の声は短調で、抑揚や温かみのない配信になりがち。

感情が伝わりにくいとリスナーにも共感を抱かれず、ファンになってもらうのが難しくなります。
地声の方が、音声配信には適していると言えます。

地声がオススメの理由2.親近感を抱かれやすいから

オススメの理由2つ目は、親近感を抱かれやすい点です。

コロナ禍で人と会う機会が減りました。
結果、気軽に人との繋がりを感じられる「音声」の人気が伸び始めたのです。

つまり音声配信では「人の温かみ」が必要ということ。
配信者の声だからこそ抱ける親近感がキーポイントになるのです。

AI の声やボイスチェンジャーによるメカニックな音声では、代役を果たせません。
リスナーに「もう一度聴きたい」と思ってもらうためには、地声で音声配信した方が良いと僕は考えています。

音声配信の「声」で意識すべきポイント

地声で音声配信するときは「声」に意識を向けましょう
ポイントは3つです。

  1. 聴きやすいか
  2. 番組に合わせたトーンか
  3. 感情をのせられているか

全てを押さえる必要はありません。
あなたの番組のカラーに合わせながら、必要なポイントから取り入れてみてください。

声のポイント1.聴きやすいか

リスナーが聴きやすい声かどうか意識するようにしましょう。

例えば、

  • モゴモゴしていないか
  • スピードが速すぎないか
  • 高すぎないか/低すぎないか
  • 気持ちが乗りすぎていないか

についてチェックします。

どの音声配信アプリでも、収録してから配信するまでに「試し聴き」ができます。
第三者になったつもりで、自分の配信を聴いてみてください。

聴きやすい声を意識するのは、配信者として必ず押さえたいポイントです。

声のポイント2.番組に合わせたトーンか

できる限り同じトーンで配信できるようにしましょう。
毎回違うと「こんなテンションなら聴きたくない」と感じるリスナーもいるからです。

あなたが好きな芸能人やアニメのキャラクターで考えてみてください。
見た目だけでなく雰囲気や話すときのトーンも「好み」なのではないでしょうか。

クールな雰囲気が好きで気になったのに、次は暑苦しいほどの熱血トークだったら「なんか違う」と戸惑ってしまいますよね。

メリハリを付けるためにトーンをたまに変えるのは、リスナーにとっても刺激になるかもしれません。
しかし、ベースのトーンは一定にできるよう心がけましょう。

声のポイント3.感情をのせられているか

喜怒哀楽といった感情を声にのせられるようにしましょう
感情が伝わると、リスナーも共感しやすくなります。

人は共感すると話に引き込まれます。
結果、何度も配信を聴きに来るようになり、ファンになるのです。

配信を始めたばかりの頃は、緊張して感情をのせるどころじゃないかもしれません。
慣れてきたら自分の声に感情をのせ、リスナーを引き込めるようにしましょう。

音声配信は地声じゃなくても配信できる

音声配信を地声でしたくないのであれば、ボイスチェンジャーや読み上げ機能を使う方法がオススメです。
地声を晒すリスクは2つ考えられますが、今の日本ではほとんど心配いらないので、安心してください。

もしも迷っているのであれば、メリットが大きい「地声」をオススメします。
配信するときの声に困ったときは、3つのポイントを思い出してみてください。

あなたが配信者として歩む第一歩を応援しています。

Thank you for reading. You made my day!

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